犬にトウモロコシ『NG行為』5選!絶対にやってはいけない食べさせ方から正しい与え方まで

犬にトウモロコシはOK!ただし与え方に注意が必要

夏になると旬の時期を迎えるトウモロコシは、味付けをしなくても甘味があり、さまざまな調理法で楽しめるため、多くのご家庭で愛されている食材です。

多くの飼い主さんがすでにご存知かと思いますが、トウモロコシは食材の中でも犬に与えて問題のない食材として知られています。

実際、ドッグフードの原材料に含まれていることも多く、ビタミン類や鉄分、葉酸、カリウム、マグネシウムなど栄養分が豊富です。

バランス良く栄養素が含まれている食材なので、ドッグフードのトッピングやおやつ代わりなどに与えてあげることをおすすめします。

犬にトウモロコシを与える際のNG行為5選

犬にとってトウモロコシは無害で美味しい食材です。しかし、与え方を間違えると、消化不良や喉詰まりなどの原因になることも…。ここでは、犬にトウモロコシを与える際のNG行為を紹介します。

1.初回から通常量を食べさせる

トウモロコシはドッグフードにも含まれることの多い食材ですが、同時に穀物類であるため、アレルギーを発症する犬が多い食材としても知られています。

初回から通常量を食べさせてしまうと、一気に強い症状が現れ、愛犬を苦しませてしまう恐れがあります。そのため、初めて与える時は1〜2粒程度にとどめ、数日間、痒みや下痢などの症状が現れないか様子を見てください。

また、炭水化物が主成分であるトウモロコシは、与え過ぎると肥満の原因となります。トッピング程度、あるいはおやつ代わりとして1日に与える量は少量にとどめましょう。

2.加熱せずに生のまま与えてしまう

加熱せずに生のまま与えてしまうと、消化不良を引き起こす恐れがあります。消化不良によって下痢や嘔吐などの症状が現れるリスクが高まるので、必ず加熱処理をしてから与えましょう。

また、加熱した後は粒が非常に熱くなっています。犬は温度を気にせずに口に入れてしまうため、きちんと冷めたことを確認してから与えましょう。

3.トウモロコシの芯ごと与える

トウモロコシの芯はちょうど犬の口に入る太さなので、芯ごと与えてしまうと誤って飲み込んでしまい、喉に詰まる危険性があります。

また、トウモロコシを犬自身が噛み砕き飲み込んでしまった場合も、食道や腸で詰まってしまう危険性が高いので絶対にやめてください。もしも誤って飲み込んでしまった場合は、早急に動物病院へ連れていき対処してもらいましょう。

4.腎臓に問題のある犬に与える

トウモロコシにはカリウムが豊富に含まれています。健康な犬であれば、肥満にならない程度の量に気をつけていれば問題ありませんが、腎臓に問題のある犬が食べてしまうと、カリウムの過剰摂取となり状態が悪化してしまう恐れがあります。

腎臓病だけでなく、高カリウム血症を患っている犬も同様です。カリウムを摂取し過ぎると危険なので、トウモロコシだけでなくその他の食材にも注意しましょう。

5.調味料で味付けして与える

トウモロコシに限らず、食材を犬に与える際は絶対に調味料で味付けしてはいけません。人間の使う調味料は、犬にとって塩分や糖分などが過剰に含まれているからです。

肥満の原因になったり、偏食の原因となったり、塩分や糖分を摂取しすぎてしまい、健康に悪影響を与えてしまう恐れがあります。調味料で味付けせずとも甘さを感じられるので、加熱処理をしてそのまま与えましょう。

犬にトウモロコシをあげたい!正しい与え方は?

犬にトウモロコシを与える際は、以下のポイントを押さえてください。

  • 初めて与える時は1〜2粒にとどめて様子を見る
  • 茹でるなど加熱処理する
  • 冷めたことを確認してから与える
  • 芯は取り除き粒だけを与える
  • 病気を患っている犬はかかりつけ医に要相談

離乳期が終わった子犬や老犬の場合は健康状態を確認した上で、粒をペースト状に潰して与えてあげると消化しやすくなります。

与え過ぎには気をつけて、適量をドッグフードのトッピングやおやつの代わりとして与えてあげましょう。

まとめ

いかがでしたか。犬にトウモロコシを与える際は、今回紹介した注意点を理解した上で正しい方法で与えましょう。腎臓に問題を持つ犬やその他の病気を患っている犬の場合は、安全のため、まずはかかりつけ医に相談してください。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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