大麻所持疑い、京都成章高校ラグビー部の元部員ら5人逮捕 「高2から10回ほど」

京都府警本部

 大麻を違法に所持するなどしたとして、京都府警向日町署は12日までに、大麻取締法違反の疑いで、京都市西京区の京都成章高ラグビー部の元部員3人を含む18、19歳の男5人を逮捕した。元部員3人は高校在学中から大麻草を吸っていたといい「友人から誘われた」などと供述している。

■府運転免許試験場で所持した疑い

 5人のうち、元部員(18)の逮捕容疑は、高校3年生だった3月30日、京都市伏見区の府運転免許試験場で、大麻草1.7グラムを所持した疑い。向日町署によると、喫煙所にいたところを署員が職務質問し、大麻草を持っていたため現行犯逮捕した。元部員は「高校2年の夏ごろから10回程度吸ったことがある」と供述している。

 同署によると、この元部員が中間の譲り渡し役となり、別の同級生の元部員(19)=西京区=が3月25日に大麻草1.3グラムを5千円で購入。また1学年上の元部員(19)は同11日、LINE(ライン)で「2グラム引いといて」などとメッセージを送り、同3グラムを1万5千円で譲り受けていた。元部員らは動機について「音楽の聞こえが良くなる」などと供述しているという。

 同署の説明では、逮捕された5人のうち会社員の男(19)と元高校生(19)がツイッターを通じて大麻を入手し、中間役の元部員に譲り渡していたという。5人は4月20日~5月12日に家裁送致された。

■副校長「回答できない」

 京都成章高ラグビー部は強豪校で知られ、昨年12月~今年1月の全国高校大会では準決勝まで進出した。上田健太郎副校長は「個人情報やプライバシーの観点から回答できない」としている。

© 株式会社京都新聞社