栃木県芳賀町のブロンズ製記念碑「ロマンの碑」が盗まれる 町の管理施設の金属製プレートも

 芳賀町の公園で、設置されていたブロンズ製の記念碑がなくなっていることが11日に分かりました。警察は窃盗事件として調べています。

 被害があったのは、芳賀町東高橋にあるロマンの碑河川公園に設置されていた記念碑「ロマンの碑」です。この記念碑は直径1メートルほどのブロンズ製で、明治時代の洋画家で青木繁、恋人で芳賀町出身の洋画家福田たねとその子どもが描かれていました。

 青木の名作の数々が2人の愛の中から生まれたことを記念するため、約1千万円の募金を集め、ハンガリー出身で益子町で活動していた彫刻家の故ワグナー・ナンドールさんが制作したものです。

 記念碑は石を積んで作った土台にセメントで固定されていました。

 真岡警察署によりますと、芳賀町の職員が最後に確認したのは今年(2023年)5月17日の午後1時ごろで、その日から11日午後2時ごろまでの間に盗まれたとみられています。

 また、芳賀町は11日に町が管理する施設の名前が彫られた金属製のプレートも盗まれたとして届けを出していますが、記念碑との関連はわかっていません。警察は窃盗事件として調べています。

© 株式会社とちぎテレビ