ニューカッスル、フランクフルトのリンドストローム獲得へオファー準備か?

[写真:Getty Images]

ニューカッスルが、フランクフルトのデンマーク代表MFイェスパー・リンドストローム(23)獲得へ公式オファーを準備しているようだ。ドイツ『ビルト』が報じている。

『ビルト』によると、今夏の去就が注目されるリンドストロームに対しては、以前からニューカッスル、ミラン、ナポリの3クラブが関心を示してきたという。

そして、今週中にその3クラブの内の1クラブから公式なオファーが届くと報じている。

ただ、予てより関心が伝えられたミランは、チェルシーのアメリカ代表FWクリスチャン・プリシッチの獲得が間近に迫り、AZのオランダ人MFタイアニ・ラインデルスの獲得交渉も行っていることから、現時点でリンドストローム獲得へ具体的な動きを見せる可能性は低い。

また、ナポリに関しても2列目の複数ポジションでプレー可能なデンマーク代表MFは補強ポイントと合致するが、現状では韓国代表DFキム・ミンジェのバイエルン移籍が迫るバックラインの補強が優先事項だ。

そのため、『ビルト』の報道通りにオファーが届くとすれば、イタリア代表MFサンドロ・トナーリの獲得以降、補強の動きが滞っているニューカッスルの可能性が高い。

なお、フランクフルトは以前にRBライプツィヒが掲示を試みた2500万ユーロ(約38億4000万円)のオファーを拒否する姿勢を示しており、2026年まで契約を残す同選手の移籍金を3500万ユーロ(約53億8000万円)程度に見積もっているようだ。

そして、仮にリンドストロームの売却に踏み切った場合は、その資金を元手にトゥールーズのアルジェリア代表MFファレス・チャイビの獲得に動く模様だ。

母国クラブのブレンビーの下部組織出身のリンドストロームは、2018年11月のデンマーク・カップでファーストチームデビュー。その後、2021年夏にフランクフルトへ完全移籍で加入した。

在籍2シーズンでは2シャドーの一角を主戦場に公式戦77試合に出場し、14ゴール13アシストを記録。2021-22シーズンのヨーロッパリーグ制覇に大きく貢献している。

キャリア初期にセントラルMF、10代後半からウイングやセンターフォワードでのプレーも経験しており、組み立てからフィニッシュまで一手に担うことが可能なアタッカー。ストライカー並みの飛び出しや決定力、プレーメイカーらしいライン間でボールを引き出してからのラストパスや個での打開と“多才”という言葉が最も似合う万能型だ。

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