1987年の初公開時、あまりの過激さに誰にも理解されず、映画史上空前の空振りを記録したとんでもない英国産社会派ブラック・コメディ『金持を喰いちぎれ』がデジタルリマスターにより新たに息を吹き返し、いよいよ今週7月14日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにてリバイバル公開される。
公開に先駆け、本作に出演している超ビッグネームでありながらも言われなければ分からない役、もしくは少しの出演でも超インパクトある役等々、無駄に豪華で大量の出演者が発表された。
今回解禁となった、無駄に豪華で大量の出演者たちは以下の通り!
▼本作のサウンドトラックも担当、40年間不眠不休の大暴走を展開した暴走ロックンロールの帝王と云われるイギリスのバンド、モーターヘッドのベーシスト兼ヴォーカリスト、
レミー
(極悪レミーとも呼ばれる)は全編に渡り出演。ライブシーンも披露。
▼1982年にロンドンで結成されたケルティック・パンク・バンド、ザ・ポーグスのボーカルであり、近年ではジュリアン・テンプル監督/ジョニー・デップ製作で『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』(2020)が制作された
シェイン・マガウアン
は大使館を襲撃するテロリスト役で「自由と権利を!圧制者を打倒せよ!」と叫ぶ。
▼自身が立ち上げたレコード・レーベル、I.R.S.レコードでR.E.M.やクランプス、デッド・ケネディーズなどをリリースした猛者であり、スティングがリード・ボーカルをつとめるイギリスのバンド、ポリスのスチュワート・コープランドの兄であり、ポリスのマネージャーだった
マイルス・コープランド
がレストラン〈バスターズ〉で「黒人をクビにして共産主義者を雇おう」と言う。
▼1974年イギリスで結成されたパンク/ニューウェイヴバンド、ストラングラーズのギター、
ヒュー・コーンウェル
と、60年代スウィンギング・ロンドン時代の歌姫
サンディ・ショウ
がカップル役で出演。
▼監督の
ピーター・リチャードソン
とデヴィッド・ボウイの元奥方
アンジー・ボウイ
が夫婦役で出演。
▼晩餐会で乱闘に巻き込まれる
ポール・マッカートニー
。
▼“ザ・サン”紙の新聞記者を演じているのがTVトーク番組ホストでピアノ奏者でもある
ジュールズ・ホランド
。
▼『ハリー・ポッター』シリーズでルビウス・ハグリッドを演じた
ロビー・コルトレーン
の腹には矢が突き刺さる。
▼バスターズ改めレストラン〈イート・ザ・リッチ〉で「トイレに行く」と席を立つのが当時ザ・ローリング・ストーンズのベーシストだった
ビル・ワイマン
。
▼レストラン〈バスターズ〉の性格の悪い色男マークは大ヒットホラー映画『ヘル・レイザー』(88)でパズルボックスを解いてしまった男フランクを演じた
ショーン・チャップマン
。
▼「保健社会保障省」窓口の派手で意地悪な女性は『クライングゲーム』(93)でIRAの女性メンバー、ジュードを演じた
ミランダ・リチャードソン
。
この世の金持ちと庶民と貧民、ロック映画好きは必ず観なければならない世紀の怪作、『金持を喰いちぎれ』は7月14日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにてリバイバル上映。