千葉県内初 ヤングケアラー支援で家事代行 船橋市

千葉県内初 ヤングケアラー支援で家事代行 船橋市

 千葉県船橋市は7月12日、「ヤングケアラー」を支援するため、子どもの代わりに食事の準備をしたり、掃除をしたりする取り組みを9月から始めると発表しました。
 県内の自治体では、初めての取り組みだということです。

 ヤングケアラーは、家族の世話や家事を日常的に行う子どものことで、船橋市の調査の結果、「世話している家族がいる」と回答した子どもは1084人、「自分がヤングケアラーだと思う」と回答した子どもは、355人いました。

 この結果を受け、市はヤングケアラーの早期発見と支援のため、無料通信アプリ「LINE」で相談に対応する取り組みを7月18日から始めます。

 2023年度から新たに配置した社会福祉士と心理士、それに教員OBの3人がヤングケアラーコーディネーターとして相談してきた子どもに対応し、2023年9月から始まる「ホームヘルプサービス」や「ミールサポート」などの支援につなげます。

 「ホームヘルプサービス」は、子どものテスト期間中などを想定し、家庭で料理や清掃を代行、「ミールサポート」は、弁当やレトルト食品を届けることで子どもの負担軽減を図るとしています。

 船橋市の松戸徹市長は12日の記者会見で「一人ひとりに寄り添った支援に取り組んでいきたい」と述べました。

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