いわゆる「コシヒカリ発言」をめぐり、静岡・川勝知事は7月12日の県議会で、一転して給与とボーナスを返上することを表明しました。一方、自民党会派からは、知事への不信任決議案の提出を目指す動きも。
（川勝知事）
「県民の皆さまに十分、私の考えをお伝えしておらず、不信の念を抱かせてしまったことをおわび致します」「次の9月県議会におきまして、給与の一部を返上するための条例案を提案したい」
12日の県議会で、改めて「ボーナスや給与を返上する」と表明した川勝知事。
2021年、参院補選の応援演説で「御殿場にはコシヒカリしかない」などと発言した問題をめぐり、県議会で「辞職勧告決議」が可決されたことを受け、川勝知事は、その年の12月の給与やボーナス、約440万円を返上する意向を示していました。
その後、返上のために必要な条例案の提出を検討しましたが、自民党会派が反対の姿勢を示したことで、提出を見送っていて、これまで給与やボーナスが返上されていなかったことから、批判の声が相次いでいました。
12日の県議会で川勝知事は、あらためて給与やボーナスの返上を表明した理由について「条例を審議してもらえる環境になったため」と釈明しました。
（川勝知事）
「今議会で答弁している通り、給与を返上するための条例案を提案したいとの思いは、その後も全く変わっておりません」「県議会において、給与を返上するための条例案を審議いただける環境に変わったと認識いたしました」
これに対し、県議会では各会派の質疑が行われる予定でしたが、自民党会派の一部からは、知事に対する不信任決議案の提出を目指す動きが出ています。
