ローム、宮崎に半導体工場 EV向け需要増に対応

ロームが出光興産子会社から購入する宮崎県国富町の工場(ローム提供)

 電子部品大手のロームは12日、次世代パワー半導体の生産強化のため、宮崎県国富町に新たな生産拠点を設けると発表した。2024年末に稼働予定で、国内の半導体主力工場となる。電気自動車(EV)の普及に伴う半導体需要の急増に対応する。

 出光興産の子会社から、昨年まで太陽光パネル製造工場として活用されていた土地と建物を取得する。敷地面積は約40万平方メートルで、既存設備の一部も再活用する。

 生産するのは高圧の電力制御に使う「SiC(エスアイシー)パワー半導体」。省エネ性能に優れ、EV普及を支える次世代技術として注目されている。

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