箱根ホテル小涌園オープン ユネッサンも一体、家族で楽しめる チョコプラ松尾さん一日支配人に

新たに開業した「箱根ホテル小涌園」=12日、箱根町二ノ平

 ファミリー層を中心に宿泊を楽しんでもらおうと、藤田観光(東京都文京区)は12日、神奈川県箱根町二ノ平に新しく「箱根ホテル小涌園」をオープンした。同所で約60年親しまれた旧ホテルの面影を残しつつ、山や庭園が見渡せる玄関など自然あふれる空間に生まれ変わらせた。日帰り温泉施設「箱根小涌園ユネッサン」と一体で利用できるのが特徴で、夏休みシーズンの到来を目前に、同社は「家族連れや3世代などに、のびのびと遊んでもらいたい」と利用を呼び掛けている。

 一般宿泊客のチェックインを控えた同日午前、ホテルでは開業披露祝賀会などが開かれ、同町出身で両親が旧ホテルに勤めていたという芸人のチョコレートプラネット・松尾駿さんが一日支配人に任命され、ホテルの魅力を発信した。勝俣浩行町長も駆けつけ、「思い出深いホテルが新時代に合わせて変化した。箱根の新しい魅力がまた一つ増えた」とオープンを祝った。

 約60億円かけて開業した6階建ての同ホテル(延べ床面積約1万平方メートル)では、町内でも珍しい原則キャッシュレス決済を導入。全150室(定員2~6人)の客室を備え、滞在期間中は同町初の流れる温水プールや子ども向けのスライダーなどを開業に合わせて新設したユネッサンと「元湯 森の湯」が何度でも利用できる特典が付く。

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