今さら聞けない「アイアン型とウッド型の違いは?」ユーティリティについて教えて

【アマチュアSさんの“今さら聞けない”】
ユーティリティとはどんな特徴を持ったクラブですか。ハイブリッドやレスキューという名称は同じもの?また、アイアン型ユーティリティもありますが、それぞれの特性や使用する上でのメリット&デメリットを教えてください。

ユーティリティはロングアイアンより高さが出しやすい

今回はお助けクラブ「ユーティリティ」です!

【たけちゃん'sアンサー】
ユーティリティとハイブリッド、レスキューは同じクラブと思っていただいて問題ありません。日本国内ではユーティリティと呼ばれることがほとんどですが、米国など海外ではハイブリッドレスキューと呼ばれることが多いようです。

今でこそ大多数のゴルファーに認められているユーティリティも、初めて登場した1990年代はその奇抜な形状からか、あまり浸透しませんでした。しかし、当時のロングアイアンよりも圧倒的に打ちやすくて簡単ということで、その後爆発的にユーザーが広がっていきました。

ロングアイアンはヘッドスピードがそれなりにあって、しっかりとダウンブローに打てる技術がないと、なかなか球が上がりませんが、ユーティリティはアイアンより重心が低いので同じロフトでも比較的簡単に球が上がります。女子プロのユーティリティ使用率が高いのはその辺りが理由でしょう。

以前はロングアイアンの代用品というイメージでしたが、昨今はミドルアイアンに変わる番手や、ロフトが30度以上のものまで登場するほど定着しています。

とはいえ、この初中級者のお助けクラブも、上級者にとってはメリットばかりとはいえません。ユーティリティだと球が上がりすぎてコントロールしにくいと感じるゴルファーもいます。男子プロなどがいまだにユーティリティよりもロングアイアンを好むのは、ユーティリティよりスピンが入り、グリーンで止まりやすいというメリットがあるからです。

アイアン型ユーティリティの特徴

画像はテーラーメイド ステルス UDI(左)とピン G430 ハイブリッド

アイアン型ユーティリティはその名のとおり、アイアンの形をしたユーティリティですが、その形状に明確な定義はありません。基本的には中空構造でロングアイアンよりもヘッドが大きく、球が上がりやすくて寛容性があると言われていますが、ウッド型ユーティリティほど高さが出るわけではありません。

一般的に球が上がりやすいとされる順番は、ウッド型ユーティリティ→アイアン型ユーティリティ→ロングアイアンとなります。

アマチュアゴルファーでも、ヘッドスピードがあってダウンブローに打てる上級者は、ロングアイアンやアイアン型ユーティリティの方がイメージが湧く事もあると思います。が、大半のゴルファーはウッド型ユーティリティを使用する方がスコアアップの近道になることでしょう。

たけちゃんの1分動画解説

■ゴルフクラブABCとは
巷には様々なゴルフクラブがあふれ、自分にぴったりの一本を見つけるのは至難の業。そもそもクラブを選ぶにも難しい用語が多く、深く知ることを敬遠している人も多いのではないか。そこでクラブ選びに役立つ「基礎中の基礎=“ゴルフクラブのABC”」を、全国から“患者”が訪れるというすご腕クラブフィッターたけちゃんに分かりやすく教えてもらう。

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