JFL高知がG大阪に続いて横浜FC下しジャイキリ達成! 王者・甲府は13人目までもつれたPK戦で鹿島撃破、富山vs新潟は4度の落雷中断の末22時40分に中止決定【天皇杯】

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12日、第103回天皇杯3回戦が全国各地で行われた。

前回大会王者のヴァンフォーレ甲府は、鹿島アントラーズと対戦。昨年の準決勝のカードの再現となった中、試合はこう着状態で進んでいく。

ゴールレスで試合は展開すると51分に甲府が先制。ボックス右角でFKを得ると、小林岩魚がグラウンダーのクロス。鹿島はボックス内で安西幸輝がブロックも、こぼれ球を野澤陸がハーフボレー。これが決まり甲府が先制する。

甲府が先行する形となったが、62分に鹿島が反撃。右サイドでパスを受けた広瀬陸斗がアーリークロスをあげると、これをうまくボックス内中央でフリーになった垣田裕暉がヘッド。これが決まり、鹿島が同点に追いつく。

終盤は鹿島が猛攻を見せるもゴールは生まれずに90分間が終了。延長戦に入ってからは甲府も盛り返し、何度となく互いにゴールに迫ったが、1-1のまま120分間が終了した。

鹿島が先攻となったPK戦では、互いに1人目が成功すると、鹿島の2人目・樋口雄太のシュートをGK渋谷飛翔が完全に読み切りセーブする。すると甲府の2人目・ジェトゥリオのシュートを、今度はGK沖悠哉が横っ飛びでセーブ。チームを救う活躍を見せる。

互いに3人目、4人目は成功。すると鹿島の5人目・仲間隼斗のシュートをGK渋谷がしっかりと読み切りセーブ。甲府は5人目のエドゥアルド・マンシャが左を狙ったが、GK沖もビッグセーブ。サドンデスにもつれ込む。

6人目から9人目は互いに危なげなく決めると、鹿島は10人目にGK沖が登場。強烈なシュートを叩き込むと、甲府の10人目の小林はGK沖に触られるもねじ込み11人目に。鹿島は鈴木優磨が決めると、甲府のGK渋谷も強烈なシュートを叩き込み、全員がPKを蹴ることとなり2巡目に入った。

12人目はどちらも成功すると、鹿島の13人目・樋口が大きく枠を外して失敗。甲府はジェトゥリオがしっかりと決め、10vs11で甲府が激闘を制してベスト16入りを決めた。

また、前回準優勝のサンフレッチェ広島は栃木SCと対戦。ゴールレスで後半を迎えると、54分に大島康樹がPKを落ち着いて決めて栃木が先制する。

負けられない広島はなんとか同点を目指すが後半アディショナルタイム4分にカウンターから西谷優希が独走し、最後はGKもかわしてゴール。0-2で栃木が勝利し、広島は3回戦で敗退となった。

また、2回戦でガンバ大阪を下し、ジャイアントキリングを達成していたJFLの高知ユナイテッドSCは、横浜FCと対戦。56分にハーフウェイライン付近でボールを奪った高野裕維がロングシュート。これがネットを揺らし、高知が1-0で勝利。連続でのジャイアントキリング達成となった。

なお、カターレ富山vsアルビレックス新潟の試合は雷雨の影響で4度も試合が中断することに。延長戦までもつれた試合は2-3で迎えた延長前半終了後に中断。すでに22時40分を回った中、落雷のために試合中止。再試合などは後日発表されることとなった。

◆天皇杯3回戦

横浜F・マリノス 1-4 FC町田ゼルビア

カターレ富山 2-3(延長前半終了で中止) アルビレックス新潟

名古屋グランパス 1-1(5PK4) ベガルタ仙台

浦和レッズ 1-0 モンテディオ山形

鹿島アントラーズ 1-1(10PK11) ヴァンフォーレ甲府

ヴィッセル神戸 5-2 ジュビロ磐田

セレッソ大阪 3-1 大宮アルディージャ

湘南ベルマーレ 2-0 ファジアーノ岡山

川崎フロンターレ 2-1 水戸ホーリーホック

高知ユナイテッドSC 1-0 横浜FC

柏レイソル 2-0 徳島ヴォルティス

北海道コンサドーレ札幌 5-2 ヴェルスパ大分

サンフレッチェ広島 0-2 栃木SC

アビスパ福岡 2-1 FC岐阜

FC東京 1-1(9PK8) 東京ヴェルディ

サガン鳥栖 3-4 ロアッソ熊本

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