鳥取県で1時間に約90ミリの猛烈な雨 記録的短時間大雨情報

 気象庁は、鳥取県で災害につながるおそれがある猛烈な雨が降ったとみられるとして、記録的短時間大雨情報を発表した。

【記録的短時間大雨情報 1時間雨量】

鳥取県 鳥取市気高付近 約90ミリ(午前7時10分)

 梅雨前線が朝鮮半島から山陰にのびており、13日は山陰沖をゆっくり北上する見込み。そのため、鳥取県では、前線に向かって流れ込む暖かく湿った空気と上空の寒気の影響で、13日夜遅くにかけて大気の非常に不安定な状態が続く。 

 鳥取県では、これまでの大雨により地盤の緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害が起こりやすくなっている。13日夕方にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降り、13日夜遅くにかけて大雨となる見込み。13日夕方まで土砂災害に厳重に警戒が必要となる。浸水害、河川の増水や氾濫に警戒したい。

  また、13日夜遅くにかけて竜巻などの激しい突風や落雷にも注意し、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めたい。

<雨の実況> 

降り始め(7日17時)から13日6時までの降水量(アメダスによる速報値) 

 境港市境 227.0ミリ  大山町塩津 218.5ミリ     米子 166.5ミリ  大山町大山 110.5ミリ  鳥取市青谷 107.5ミリ

<雨の予想>

13日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で、東部40ミリ、中・西部 40ミリ、13日午前6時から14日午前6時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で、東部120ミリ、中・西部は120ミリ。

■記録的短時間大雨情報とは 

1時間に80ミリ以上の猛烈な雨を観測または解析し、さらにその地域にとって数年に一度程度しか発生しないような大雨である場合に発表される情報。周辺地域では、土砂災害や河川の増水など、災害の危険性が高まっているため警戒が必要となる。

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