集団登校事故を忘れない 毎月23日を「交通事故ゼロの日」に 京都・亀岡署が独自制定

6月23日の「交通事故の0(ゼロ)の日」に交通事故防止を呼びかける亀岡署員ら(亀岡市追分町・JR亀岡駅南口)

 京都府警亀岡署は、毎月23日を啓発活動や取り締まりを強化する「交通事故0(ゼロ)の日」と独自に定めた。亀岡市で10人が死傷した集団登校事故の発生日に当たり、同署は「悲惨な事故が二度と起きないよう風化させず、市民に呼びかけていきたい」としている。

 事故は2012年4月23日、篠町の府道で安詳小(同町)の集団登校中の列に無免許で居眠りした少年=当時(18)=が運転する軽乗用車が突っ込み、3人が死亡、7人が重軽傷を負った。発生から11年が経過し、事故を忘れないために6月から始めた。

 同月23日には、署員や亀岡交通安全協会のメンバーらが午前7時半から約1時間、JR亀岡駅南口(追分町)で横断幕やプラカードを掲げ、4月から自転車で努力義務となったヘルメットをかぶるよう促した。近くではシートベルトの着用や歩行者妨害などの取り締まりも行われた。

 実施場所や呼びかける内容は、市内の事故の傾向などを考慮して毎月変えるという。

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