西日本の日本海側と東日本は、きょう（木）午後も局地的に非常に激しい雨が降る見込み。予想以上の大雨となっている山陰は、夕方にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。なお昨夜、線状降水帯により記録的な大雨となった北陸は、今夜～あす14日（金）朝にかけて、再び発達した雨雲がかかるおそれがある。
雨量急増のおそれ
西日本は今夜にかけて、東日本はあす（金）にかけて、大気の状態が非常に不安定となる見込み。きょう（木）午前中は、山陰を中心に発達した雨雲がかかり、鳥取県に記録的短時間大雨情報が発表された。この時間は、九州北部でも局地的に雨雲が発達している。
前線は、今夜～あす（金）にかけて、日本海をゆっくり北上する見込み。このため、きょう（木）夕方以降は、石川県や富山県など北陸で、再び雨が強まるおそれがある。昨夜と同様、暗い時間帯に大雨となる可能性があり、周囲の状況変化が分かりにくくなることが予想される。雨が小康状態のうちに、避難などの準備を整えておきたい。引き続き、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。
名古屋39℃・東京38℃
あす（金）日中は、雨の中心が新潟県付近から、次第に東北の日本海側へ移る見込み。東北は15日（土）～16日（日）ごろにかけて、北部を中心に雨量が多くなるおそれがあるので注意が必要だ。一方、東・西日本は、太平洋側で土曜日から晴れ間が多くなり、日曜日は山陰でも強い日差しが照りつける見通し。17日（海の日）は、さらに晴れる地域が多くなりそうだ。
関東から西の地域は連休中、35℃以上の猛暑日となる所があり、17日（海の日）は熊谷と名古屋、岐阜で39℃、東京や前橋で38℃まで上がる見通し。危険な暑さとなるため、今後の状況や予報と照らし合わせて熱中症対策を行いたい。
（気象予報士・高橋和也）
