松野博一官房長官は13日の記者会見で、岸田文雄首相が16~18日の日程でサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールの中東3カ国を訪問すると発表した。エネルギー安定供給の確保や、脱炭素での協力について協議する方向。日本企業のビジネス機会の拡大を図るため、経済ミッションが同行する。政府関係者によると、帰国は19日の予定。
日本の首相による中東訪問は2020年1月以来、約3年半ぶり。中東地域を巡っては近年、中国が関与を強める構図になっている。松野氏は会見で「エネルギー協力に加え、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持、強化を推進する」と述べた。