オランダ1部のフォレンダムとキットサプライヤーのRobey Sportswearは11日、2023-24シーズンに向けた新アウェイユニフォームを発表した。
その強烈なインパクトを放つ生々しいデザインが、海外の一部ユニフォーム好きの間で密かな話題となっている。
Volendam 2023-24 Robey Away
フォレンダム 2023-24 Robey アウェイ ユニフォーム
23-24新アウェイユニフォームは、ブラックを基調にアイスブルーを組み合せたカラーリングがクール。だが、そこに描かれているのはまさかの鰻(ウナギ)。前面にビッシリとウナギの姿を描いたデザインは生々しくて強烈だ。
フォレンダムは14年ぶりの1部リーグとなった22-23シーズンのエールディビジを14位で終えて残留に成功。連続で1部リーグを戦うのは1990年代以来となる。
ウナギをテーマにしたユニフォームは相当珍しい。これを一切デフォルメせずにリアルに描写してしまうあたりは、かつて写実的な絵画で一時代を築いたオランダらしいとも言える。
ところで、なぜウナギのデザインなのか。これはホームタウンの産業や歴史に関係があるようだ。
ホームタウンのフォレンダムは小さな港町。調べたところでは、かつてはウナギ漁が盛んな町だったという。だが現在では天然ウナギの数が激減し、漁獲量もごくわずか。ほとんど獲れないという状況のようだ。
オランダには日本と同様にウナギの食文化があり、主に燻製にして食べるという。
フォレンダムはそのウナギの燻製で有名な町。また、現在ではウナギの養殖も行われているという。ウナギは町の象徴であり歴史そのもの。そんな存在なのかもしれない。
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世界的にも珍しいウナギユニフォームは、発表当日からクラブショップや公式オンラインストアで販売を開始。だが早くも完売となったようだ。
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