かやぶき屋根CFで修復、山形 日本三熊野の大社、風雪で損傷

風雪や鳥のついばみによる影響でかやぶき屋根の損傷が広がる熊野大社の拝殿=5日、山形県南陽市

 「日本三熊野」の一つとされる山形県南陽市の熊野大社が、拝殿のかやぶき屋根を修繕するためクラウドファンディング(CF)で費用を募っている。1200年以上の歴史があり東北の熊野信仰の中心だが、風雪や鳥のついばみによる損傷が広がっていた。返礼として巫女体験や風鈴などを用意している。

 日本三熊野は他に和歌山県の熊野三山と、長野、群馬両県にまたがる熊野皇大神社。各神社によると、拝殿の屋根は手がかからない銅板などが多い。維持費もかさむかやぶきは山形だけという。

 今回の補修は傷んだ部分を入れ替える「差しがや」で、約1千万円かかる。

 CFは8月14日までで、750万円を目指している。

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