大阪のトランスジェンダー弁護士に殺害予告、滋賀弁護士会が非難声明

 滋賀弁護士会(中井陽一会長)は12日、大阪弁護士会所属のトランスジェンダーの弁護士に届いた殺害予告を非難する会長声明を発表した。

 同弁護士の事務所ホームページには6月3~5日、「男のクセに女のフリをしているオカマ野郎」「メッタ刺しにして殺害する」などと書いた殺害予告のメッセージが複数届いた。

 同弁護士はトランスジェンダー当事者であることを公表し、性的少数者の権利擁護に取り組んでいる。声明は、弁護士業務を妨害する違法行為であるとした上で、「あからさまなヘイトクライムにほかならず、断じて許されない」と指摘。「あらゆるヘイトクライムの根絶と、全ての性的マイノリティーが尊厳を持って差別されず生きることができる社会を実現すべく、力を尽くすことを表明する」としている。

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