森下暢仁 粘投&小園海斗が決めた 3位 広島カープ vs. 4位 巨人 第2戦

今シーズン、ここまで全試合、スタメンでリーグ最多安打の頼れる4番・西川龍馬 が右わき腹を痛め、登録抹消。そんなピンチの中、広島カープは、ゲーム差0.5に迫る4位・巨人と戦いました。

カープは、火曜日の初戦でデッドボールを受け、途中交代した 菊池涼介 に代わり1番に 上本崇司、離脱した西川に代わり4番にデビッドソンが入るスタメンで試合に臨みました。

初回、トップバッターの上本が出塁し、2番・野間峻祥 。初球をレフト前に運び、ノーアウト・1塁・2塁のチャンスを作ります。

続くバッターは、2試合続けてマルチ安打の 秋山翔吾 。打球は一度、ピッチャーのグラブをはじきますが、ショートライナーとなり、ダブルプレー。不運な当たりで初回のチャンスは無得点に終わります。

カープの先発は、森下暢仁 。序盤は毎回、ランナーを背負う苦しい投球となりました。しかし、1回裏、1アウト・2塁・3塁のピンチでは6月月間MVPの4番・岡本を三振。5番・大城をレフトフライに打ち取り、無失点で切り抜けます。

3回裏には1アウト・満塁のピンチを招き、再び4番・岡本。ここは注文通りのダブルプレー。森下は粘りのピッチングで味方の援護を待ちます。

直後の5回表。カープ打線は、ここまでヒット1本に抑えられていた巨人先発のグリフィンを攻めます。1アウトから 會澤翼がヒットで出塁し、8番・小園海斗 。打球は右中間スタンドに飛び込む第2号2ランホームラン。打率0割台と不振に苦しむ小園の一発でカープが先制します。

先制点をもらった森下は、7回裏、一発が出ると同点の場面で対するは6番・中田翔 。打たせて取る投球でこの日、4つめのダブルプレーを奪います。

巨人に得点を許さないまま、今シーズン、2度目の9回のマウンドに上がります。2アウトを奪い、あと1人の場面でバッターは4番・岡本。岡本の当たりをレフト・大盛穂 、ショート・矢野雅哉 とつなぎ、セカンドでタッチアウト。

森下は、味方の堅い守りにも助けられ、9回109球を投げ抜き、去年8月以来となる完封勝利。オフの右ひじ手術からシーズン途中に復帰した森下の完全復活の投球でカープは2位・DeNAとのゲーム差を1にしました。

広島カープ森下暢仁 投手
「試合展開的に内野手が守ってくれて、ゲッツーをたくさん取ってもらって、本当にいいテンポで投げることができました。本当にいい順位にいるので、優勝も見えていると思うので、たくさんの声援、よろしくお願いします」

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