苦しいシーズンを送ったマンチェスター・シティのイングランド代表MFカルヴァン・フィリップスはかつての恩師に連絡をとっていたようだ。
2022年夏にリーズ・ユナイテッドからシティに加入したフィリップス。即戦力としての活躍が期待されたが、度重なる負傷やコンディション不良もあり、公式戦21試合に出場するも、プレミアリーグでの先発はわずか2試合と不本意なシーズンを送った。
期待外れのパフォーマンスに少なからず批判が向けられる中、誰よりもフィリップス本人が責任を痛感していたようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』のインタビューに応じたフィリップスは不甲斐なさから涙を流した日もあったと明かしつつ、リーズ時代の恩師だったマルセロ・ビエルサ監督(現ウルグアイ代表)の言葉に救われたエピソードを披露している。
「僕がシティに来て唯一落ち込んだのは(今年4月に)レスターと対戦したときだった。僕は30分ほど試合に出場したけど、酷いプレーだったんだ。家に帰ってから、自分自身にとても腹が立って泣いてしまったのを覚えている」
「僕はマルセロ・ビエルサにメッセージを送って、電話で話してもいいか尋ねたよ。5時間ほどで返事がきた。多分、メッセージを送ったのは彼の通訳だと思うが、こう言ってくれたんだ。『良いとも、ぜひ話がしたい』とね。それで、通訳が僕に電話をかけてきて話をした」
「彼と話ができて、本当に良かった。彼は僕に対して、『前提として君には能力がある。それを発揮できるかは自信とポジティブさにかかっている』と言ってくれたんだ。その会話以来、僕はできる限りポジティブであろうとした」
「こうしたことを乗り越えて、シーズンの終わりには3冠を達成できた。チームがこうした報酬を得るのを見られたのは、本当に素晴らしいことだったね」