いじめの第三者調査1年行わず 滋賀学園中「認識なかった」

 滋賀県東近江市の私立滋賀学園中で女子生徒1人がいじめ被害を訴えて長期間欠席していたのに、いじめ防止対策推進法に基づいて文部科学省が求めている第三者の調査を同校が約1年間実施していなかったことが13日分かった。保護者からの要請を受け、今年2月になって第三者委員会を設置した。近藤芳治校長は「学内では調査しており、第三者による調査が必要との認識がなかった」と説明した。

 文科省のガイドラインでは、いじめが原因で児童や生徒が長期間欠席した場合などを「重大事態」と定義。私立学校の場合、都道府県知事に報告し、速やかに第三者による調査を行うよう求めている。

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