ロシア軍副司令官、不明3週間 「拘束」「休暇」臆測続く

シリアで戦闘に参加した部隊を表彰する式典に参加し拍手するロシアのプーチン大統領(右)とスロビキン航空宇宙軍総司令官=2017年12月、モスクワ(AP=共同)

 ロシアの民間軍事会社ワグネルが6月に起こした武装反乱を巡り、ウクライナ侵攻でロシア軍の副司令官を務めるスロビキン航空宇宙軍総司令官が所在不明となり15日で3週間。反乱への関与について治安機関の尋問を受けているとの見方が根強いが、「休暇中」との説も。国防省の沈黙は続き臆測が広がっている。

 治安情報に詳しいロシアのメディア「SHOT」は12日、ロシア下院のカルタポロフ国防委員長がスロビキン氏の所在について「休暇中だ。今は接触できない」と発言する映像を報じた。カルタポロフ氏は軍の元高官。

 一方、2018年の大統領選に出馬した著名テレビ司会者サプチャク氏は通信アプリで12日、スロビキン氏の家族は警備などの特権を維持しており、自宅の捜索も行われていないと主張した。連邦保安局(FSB)の特殊部隊が南部ロストフ州から連行したとの情報があるとし「所在や現在の地位は依然不明だ」と投稿した。

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