6つの被爆建物を後世に 「国の史跡」指定 文化財審議会に報告 広島市

広島市は6つの被爆建物について「国の史跡」への指定を求めると文化財の審議会に報告しました。

「国の史跡」への指定を求めるのは、旧日本銀行広島支店や袋町小学校の平和資料館など6つの被爆建物です。

99%以上の建物が全壊した爆心地から2km圏内で当時の場所にあり、被爆の痕跡がはっきりと確認できるなど実相を後世に伝えられるとして選んだということです。

市は文化財の保存や活用などを審議する文化財審議会で「国の史跡」への指定を国へ求めることを報告しました。

広島市 文化財担当 柳澤健輔課長「国の財産として将来にわたり適切に保存して後世に残すことができ大変有意義です。国で審議して指定してもらえることを期待している」

「国の史跡」に指定されると保存や修復に必要な資金が最大で半分国から補助されます。県内には現在27の「国の史跡」があり、被爆建物では原爆ドームが1995年に指定されています。

原爆ドームについては「国の史跡」よりさらに重要とされる「特別史跡」への指定を早ければ来年度中に求めたいとしています。

市は14日に6つの被爆建物について文化庁に「国の史跡」の指定を求めるということです。

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