モーター大手のニデック(旧日本電産)は13日、岡山市の工作機械メーカー「TAKISAWA」に対し、完全子会社化を目指して株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。現時点でTAKISAWAの経営陣は賛同していないといい、敵対的買収に発展する可能性もある。
工作機械の品ぞろえを拡充することが目標で、買収総額は約166億円。ニデックによると、TAKISAWA側に昨年、資本業務提携を提案したが断られた経緯があり、今後同意を得られなくてもTOBを実施するとしている。
電気自動車向けのモーターなどを手がけるニデックは、2021年に工作機械事業に参入し、これまでに3社を買収した。