ザ・ストリーツの最新アルバム10月に発売決定。監督/脚本/主演などを本人が務める長編映画も公開

The Streets - Photo: Ben Cannon

マイク・スキナー(Mike Skinner)によるプロジェクト、ザ・ストリーツ( The Streets)が、2011年の『Computers and Blues』以来の最新フル・スタジオ・アルバム『The Darker The Shadow, The Brighter The Light』を2023年10月20日にリリースすることを発表し、本作からの第一弾シングル「Troubled Waters」のミュージック・ビデオを公開した。(*2020年の『None of Us Are Getting Out of This Life Alive』はミックステープ扱い)

この新作リリースにあわせて、マイク自らが監督、脚本、主演を務める同名の長編映画デビュー作が公開される他、10月26日にノッティンガムから開幕し、11月16日にロンドンのアレクサンドラ・パレスで幕を閉じるUKヘッドライン・ツアーも敢行する予定だ。

アルバムと長編映画

新作アルバムについて、彼はこう語っている。

「この映画とアルバムの制作には7年という長い歳月がかかった。ずっとやりたかったことだし、短編作品やミュージック・ビデオの制作を手掛けているうちに、準備はできていると感じていた。当初は従来の手順で作ろうとしていたんだけど、自分の直感に従って、自分のやり方でやっていくほうが、俺の性に合っていたんだ。だから、脚本だけでなく、監督、出演、編集、サウンド・ミックス、資金集め、プロデュースまで、すべて自分でやった。アルバムは、この映画なしには成立しない。最終的には、DJ現場での10年間、クラブや楽屋で人々を観察し、ビートとベースラインを試しながら、何が繋がっているのかを確かめ、そのすべてを『The Darker The Shadow, The Brighter The Light』に踏襲したんだ」

映画『The Darker The Shadow, The Brighter The Light』は、ロンドンのクラブランドを舞台に繰り広げられる狂気に満ちたノワール殺人ミステリーだ。マイク・スキナーが語る通り、脚本、監督、撮影、編集、音楽、資金集め、そして特殊効果までの全てを自ら手掛け、2022年にUK中の様々なロケ地で撮影を行った同映画は、国内のエヴリマン・シネマズ系列の映画館で先行上映される。

UKガラージのパイオニア、マイク・スキナー率いるザ・ストリーツは、2002年にオリジナル・アルバム『Original Pirate Material』でシーンに登場して以来、イギリスの音楽文化において最も影響力のあるグループのひとつとして地位を確固たるものにしてきた。

20年以上経った今も、ザ・ストリーツは、「Fit But You Know It」「Has It Come To This?」「Blinded By The Lights」「Dry Your Eyes」、そして2022年の「Brexit At Tiffany’s」などのヒット曲を含む魅惑的なカタログ作品により、革新的な存在であり続けている。

今年9月7日、ザ・ストリーツはカーディフ湾のアレクサンドラ・ヘッドで行われる“The Bay Series”2日目のヘッドライナーとして出演することが決定しており、同日のステージではコージー・ラディカル、ゼッド・バイアス&エメリーヌらがサポートアクトを務めることも発表されている。

Written By Will Schube

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