【由布】由布市湯布院町川上で菌床シイタケを製造販売する「由布のしいたけ」が15日、敷地内にキャンプ場をオープンする。清掃やテントの設営などの作業は障害者就労支援施設の通所者が担う。由布岳が望める場所で、以前から実施しているシイタケ狩りと合わせてキャンプを楽しんでもらうとともに、障害のある人の工賃(賃金)アップを目指す。
キャンプ場の広さは約2千平方メートル。芝生のキャンプエリア1区画(1日1組限定)、4~5グループほどが入るバーベキューエリアを整備した。バーベキューエリアは日帰りだけでなく、車中泊やテントを設営して宿泊できる。ハンモックを持参すれば2人まで利用できる屋根付きスペースもある。貸しテントを用意している。
空いている土地の活用を模索する中で、新たな挑戦を決めた。以前から「由布岳がきれいに見える」と立ち寄る観光客もいたという。
同社はシイタケの栽培や収穫、パック詰めなどの作業を、同じ敷地内にあり、NPO法人リプルが運営する障害者就労支援施設「由布の麓ROK」に発注してきた。キャンプ場では、貸しテントの設営や撤収を有料(各3千円)で受け、通所者に新たな仕事を生み出す。
15、16の両日にはオープンイベントとして、サウナ入浴が楽しめるサウナカーを呼び、無料で開放する。焼きシイタケなどの飲食販売もある。正式な施設名はまだ決まっておらず、イベント中に公募する。
大土優之介代表(35)は「小規模なので小さい子どもがいても周りを気にせず過ごせる。ファミリーやグループに来てほしい」とアピールしている。
問い合わせは由布のしいたけ(0977.75.8457)。
<メモ>
利用料金は、1グループにつき芝生エリアは6千円、バーベキューエリアは4千円。テントを借りる場合や食材は別途料金が必要。シイタケ狩り(予約制)は入場料500円に加え、100グラムにつき200円(いずれも税込み)。インスタグラム「mnn.camp」で最新情報を発信している。