臼杵石仏周辺、千株のハス咲き誇る 15日から花と音楽の「蓮まつり」も【大分県】

見頃を迎えた国宝臼杵石仏周辺のハス=臼杵市深田
見頃を迎えた国宝臼杵石仏周辺のハス

 【臼杵】臼杵市深田の国宝臼杵石仏周辺で名物のハスが見頃を迎え、淡いピンクの花が咲き誇っている。昨年はイノシシの被害で花数が減少。住民らが種の植え付けや畑の管理などを続け、今年は回復傾向という。15~17日には石仏ハス畑を主会場に、最盛期の花と音楽などのイベントを楽しむ「石仏の里蓮(はす)まつり」が開かれる。

 臼杵石仏の前にハスが植えられたのは2000年。国宝に溶け込む景観を―と住民らが休耕田を活用してハス畑にした。現在の植栽面積は約4400平方メートル。およそ千株が水面を覆う。

 市観光協会によると、花は7月下旬まで楽しめそう。同月の土、日曜と祝日は臼杵石仏売店でハス花茶を振る舞う。11日、家族で訪れた神戸市の公務員加藤亜希子さん(51)は「石仏には何度も来ているが、ハス畑があることは知らなかった。きれいな花が見られて良かった」と話した。

 蓮まつりは朝露にぬれたハスを堪能できるよう午前中の行事を充実させた。市内外のアーティストが民族楽器やアコースティック演奏を披露するコンサートなどがある。

 問い合わせは臼杵市観光協会(0972.64.7130)。蓮まつりの主なスケジュールは次の通り。

 ▽おとのわコンサート(15日午前7時)▽市太極拳連盟演舞(16日午前7時)▽クリスタルサウンド(17日午前6時)▽スチールパン演奏(同7時)▽ゆうはすの唄(同日午後6時)

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