韓国の星イ・ガンインがPSG移籍でピンチか。「兵役免除の最大チャンス喪失」も

今夏のマーケットでマジョルカからパリ・サンジェルマンに加入することが決まった韓国代表MFイ・ガンイン。

若くして渡ったスペインで急速に成長を見せ、そしてついに欧州屈指のクラブへとたどり着いた形となったが、今そこで思わぬピンチに直面しているようだ。

それは今年9月に行われる「2022杭州アジア競技大会」に参加できないかもしれない…という事実だ。

アジア版のオリンピックと言われているこの大会は、当初2022年に行われる予定であったものの、新型コロナウイルスの影響によって今年に延期されていた。

そしてこの大会は9月23日に開幕する予定で、サッカー競技に関しては開会式よりも前となる19日から10月7日にかけて行われる。

韓国の男子サッカー選手にとってはこの大会が非常に大きな意味を持っている。それは、これで金メダルを獲得すれば兵役が免除される(正確には1ヶ月以内の軍事訓練のみに短縮される)ためだ。

ソン・フンミンとキム・ミンジェは2018年のアジア競技大会で優勝したことによって兵役免除を勝ち取り、その結果ビッグクラブで活躍することができている。

前回大会の決勝戦は日本と韓国の試合となり、延長戦の末にイ・スンウとファン・ヒチャンとゴールで韓国が2-1と勝利を収めている。日本は上田綺世が115分に1点を返したものの、わずかに及ばず準優勝となった。

イ・ガンインは現在22歳であり、通常U-23のカテゴリ(今回は1年延期されたためU-24)で行われるこの大会にオーバーエイジ以外で参加できるのは最後のチャンスである。

ところが、この大会はFIFAの国際Aマッチデーに入っていないことから、所属クラブに派遣の義務がない。『starnewskorea』によれば、パリ・サンジェルマンが多額の移籍金を投じて獲得したばかりのイ・ガンインを派遣するかどうかは不透明な状況だとか。

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なお、大韓サッカー協会は杭州アジア競技大会のメンバーを14日午後の会見で発表する予定となっている。果たしてそこにイ・ガンインの名前はあるのか…。

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