長崎県内のコロナ感染者 前週比1.6倍、1月下旬の水準に インフルは全国2番目の多さ

長崎県内・新型コロナ感染者数

 長崎県が13日に発表した感染症発生動向調査速報(週報)によると、3日から1週間の県内の新型コロナウイルス感染者は805人(前週比320人増)だった。定点当たりの報告数は11.5人で前週の1.66倍。5月8日に法律上の「5類」に引き下げられて以降、報告数が2桁になったのは初。7月12日時点の入院患者数は220人で前週より105人増えた。
 報告数は定点把握している県内70医療機関のうち、1機関当たりの患者が週に何人だったかを示す。県は全数把握していた時期(昨年11月21日~5月7日)の感染者数を報告数に換算して公表。1月23日の週は14.96人(実数4286人)、同30日の週は9.06人(同3150人)だった。7月3日の週は、この2週間の報告数に近い。
 年齢別では10代以下が46%を占め、保健所別は上五島を除く9地点で前週から増加。専門家の中には流行第9波に入ったという見方があり、県の担当者も「増加しているのは間違いない」として換気や場面に応じたマスクの着用などを呼びかけている。
 インフルエンザの流行も続いている。3日から1週間の報告数は全国で2番目に多い9.13人で前週の約1.74倍に増えた。保健所別は長崎が21.94人、県央が11.64人で注意報レベルの10を超えた。学級閉鎖などの休業措置数は、7月3日の週は18だった。

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