長崎県が食中毒注意報 2023年度初 県内全域に

 長崎県は10日、本年度初となる「食中毒注意報」を県内全域に発令した。期間は同日午前11時から48時間。県生活衛生課は「予防のポイントは食中毒菌を『つけない、増やさない、退治する』。簡単な予防法を守れば防げる」と注意を呼びかけている。
 同注意報は最高気温、平均湿度、不快指数を基準に発令する。前日の9日は最高気温28.9度、平均湿度98%、不快指数81.6、10日の予想最高気温31度と、いずれも7月上中旬の発令基準を上回った。気象条件に加え、児童生徒の夏休みや連休を控えて行楽が本格化することなどから、注意喚起のため発令に至った。
 同課は▽生鮮食品は新鮮な物を購入▽購入したらすぐに冷蔵、冷凍庫で保存▽生の肉、魚を切った包丁やまな板を生食する果物や野菜にそのまま使わない-などを呼びかけている。
 今年の県内での食中毒発生件数(10日現在)は10件で、患者数は166人。

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