夫婦だまされ…気付いた人が通報、ショックの夫婦だまされたふりで警官に協力 現れた詐欺師は大学生だった

手渡し詐欺未遂、容疑の大学生逮捕=さいたま市浦和区

 埼玉県警浦和署は12日、詐欺未遂の疑いで、さいたま市北区別所町、大学生(21)を現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は氏名不詳の者と共謀し、さいたま市浦和区の女性(82)方に、7月12日午前9時ごろから数回、「100万円用意できないかな」などと電話をかけ、女性の夫(83)から現金をだまし取ろうとした疑い。

 署によると、12日午前11時20分ごろ、金融機関から「83歳の男性が窓口で100万円を引き出しに来ている」と署に通報があり、夫から話を聞いたところ、前日に次男を名乗る男から電話があり、会社の資金補填(ほてん)の名目で妻が現金100万円を手渡していたことが判明した。そのため夫の協力を得て、だまされたふりをしたところ、「JR東浦和駅まで持って来てほしい」と電話があり、捜査員が指定場所に現れた大学生を逮捕した。大学生は「荷物を受け取ったことは間違いないが、中身が何であったかは知らなかった」と容疑を否認しているという。署は前日の受け取り役も大学生の可能性があるとみて捜査している。

© 株式会社埼玉新聞社