6月の長崎市内バス・電車無料デー 利用者増加 前週比1.8倍 次回は今月23日

 長崎市は、6月25日に実施した「市内バス・路面電車運賃無料デー」1回目の利用者数を発表した。市によると、当日の利用者数は延べ15万4千人で、前週の日曜日(18日)の1.8倍に上った。市が実施したアンケート(6月25日~7月2日)では、回答者の9割が「満足」「どちらかといえば満足」と答え、利用者数の減少が続く公共交通機関の新たな需要の掘り起こしに一定の効果があったとみられる。
 運賃無料デーは、市が物価高騰による市民の負担軽減などを目的に実施。対象路線は長崎自動車(長崎バス)と県交通局(県営バス)、長崎電気軌道が同市域で運行する路線バス、路面電車、コミュニティバス(高速道路を経由する路線と雲仙線は除く)。
 市公共交通対策室によると、車内が混雑し、乗車できなかった人が一部みられたという。一方、利用者数が前週の1.8倍だった点について「想定内。今回の結果を踏まえて、混雑する路線を中心に対策を検討していく」とした。
 運賃無料デーは本年度中に、今回を含め最大8回実施する予定。2回目は7月23日、3回目は9月10日。

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