「知事は設置許可取り消しを」広島県三原市の産廃処分場 地元市議会が意見書可決

広島地裁が県に「設置許可の取り消し」を命じた三原市にある産廃処分場について、地元の三原市議会は14日、知事に設置許可の取り消しなどを求める意見書を可決しました。

三原市にある安定型産業廃棄物最終処分場です。この処分場の浸透水からは、基準値を超える汚染が6月に検出されていて、県が管理業者に稼働を停止して改善策を講じるよう指導しています。

また、広島地裁は4日、県に対して、設置許可の取り消しを命じる判決を言い渡しています。

これを受けて、三原市議会には湯崎知事宛ての意見書案が提出されました。

意見書案では「市民は、下流の井戸水や水道水源の沼田川(ぬたがわ)が汚染される危険性を感じ、ますます不安を募らせている」としたうえで、▽設置許可を取り消し、今後、積極的かつ厳正な対応を行うこと、▽直ちに水質汚染の原因究明に取り組むとともに、水質改善対策を実施させることを要望しています。

意見書は議長を除く、出席した議員全員が賛成し、可決されました。

一方、広島地裁の判決について、県は15日、判決を不服として控訴しました。

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