岸田首相は14日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への参加や欧州連合(EU)定期首脳協議を終え、政府専用機で羽田空港に帰国した。安全保障やデジタル、サイバーなど幅広い分野での協力拡大を確認。覇権主義的な動きを強める中国をにらみ、インド太平洋地域での連携深化を目指す。
リトアニアでNATOのストルテンベルグ事務総長と会談。宇宙安全保障など16分野での協力を盛り込んだ新文書を発表。NATO首脳会議で、ウクライナに対無人航空機検知システムなど殺傷性のない装備品の供与を進めると表明した。
韓国の尹錫悦大統領とも会談し、福島第1原発処理水放出に関し、安全性に万全を期すと説明した。