【高校野球神奈川大会】横浜の7番、2年生井上が好調3安打 「チャンスは7番に来る」と気迫

3安打をマークした横浜の井上=サーティーフォー相模原

 横浜は2戦連続コールド勝ちで4回戦進出。7番の井上は3安打をマークするなど2試合で計5安打と絶好調だ。「これまでチームメートと背番号を争ってきたので、この試合に懸けている」と気迫をみなぎらせた。

 横浜打線は戸塚の先発エースの大久保の緩急を使ったピッチングに、五回まで5安打と苦しめられた。それでも井上は二回に右前打を放つと、四回の第2打席では右中間を深々と破る三塁打。六回にも快音を響かせ、3打席いずれも本塁に生還した。

 昨夏の主力だった岸本(明大)と同じ静岡裾野シニア出身の2年生。1年春にベンチ入りを果たしたが、夏はメンバー外となり、甲子園ではスタンドで声をからした。新チームとなった秋は中軸を任され、県大会の決勝戦では勝ち越し打を放った。それでも名門の激しいレギュラー争いもあり、今春は再び試合に出られなかった。

 迎えた自身初の夏の神奈川大会は背番号15ながら先発出場を果たし、「緊張よりワクワクしている」。村田浩明監督(36)から「がむしゃらさが彼の良さ。チームで一番バットを振っているし、成長してくれている」と評される左の好打者は「春の大会を見ても7番にチャンスが回ることが多い。そこで一本出せるかどうか」と目をぎらつかせた。

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