熊野那智大社の扇祭り開催 炎の乱舞、観客を魅了

熊野那智大社の例大祭「那智の扇祭り(火祭)」で、燃えさかる大たいまつを担ぎ練り歩く白装束の氏子ら=14日午後、和歌山県那智勝浦町

 和歌山県那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社で14日、例大祭「那智の扇祭り(火祭)」が開かれた。大たいまつを担いだ白装束の氏子たちが「ハーリャ、ハーリャ」と声を上げながら那智の滝前で炎の乱舞を繰り広げ、大勢の観客を魅了した。

 神々が年に1度、12体の扇みこしに乗り、ご神体の滝の前に戻る神事。重さ30~50キロという大たいまつが12本登場し、氏子たちが1人で1本ずつ担いだ。

 熊本県宇城市から観光で訪れていた池田隆幸さん(73)は「炎の勢いがすごく、迫力があった」と話した。

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