EV新会社へ日産が1千億円出資 ルノーと近く最終契約

日産自動車とルノーのロゴマーク

 日産自動車が、連合を組むフランス大手ルノーが欧州で設立する電気自動車(EV)の新会社「アンペア」に1千億円程度の出資を検討していることが14日、分かった。両社は2月、ルノーによる日産への出資比率を15%に下げて資本関係を対等にすることで合意済みで、日産による新会社への出資と合わせ、近く最終契約を結ぶ見通しだ。

 日産は14日、ルノーと「建設的な交渉を継続している。最終契約を締結次第、発表する」とのコメントを出した。

 EV新会社の企業価値は1兆円規模になる見通し。日産にとって、欧州でのEV販売の拡大や、開発費用を抑制できる利点がある。連合の一角の三菱自動車も新会社へ出資する見通しだ。

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