「岡山市西大寺地区が北前船の寄港地だったことを知って」/セミナーに地元住民ら100人参加【岡山市】

江戸から明治の時代にかけて大阪と北海道を日本海経由で結んだ北前船が、岡山市の西大寺地区に寄港していたことを多くの人に知ってもらおうと7月13日、セミナーが岡山市内で開かれました。
西大寺地区の活性化に取り組んでいる一般社団法人が開いたもので、地元住民らおよそ100人が出席しました。
セミナーでは、昨年10月から始めた北前船の寄港地調査の成果について報告が行われ、戦前の資料に明治初期、北海道からニシンの肥料を載せた船が西大寺地区の港に入港したとの記述があることや、地区の商家から、北前船による取引がうかがえる文献がみつかったことが紹介されました。
また、西大寺会陽の絵図に描かれた船が、船印から北前船である可能性が高いとの調査結果も示されました。
セミナーを開いた一般社団法人の事務局を務める岡山商工会議所は、北前船寄港の事実を明らかにし、日本遺産への追加登録を目指したい考えです。

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