全国移動しながら複数被害者から現金詐取か…指定暴力団・住吉会系組員ら「かけ子グループ」とみられる男10人を逮捕 静岡県警など

高齢女性から現金250万円をだまし取ったとして、警察は12日、指定暴力団・住吉会系組員の男ら計10人を逮捕しました。男らは特殊詐欺の「かけ子グループ」とみられ、静岡県を含む全国を移動しながら犯行を重ね、被害総額は1億円にのぼるとみられています。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、都内に住む指定暴力団・住吉会系組員の日沖 幸矢 容疑者ら計10人です。警察によりますと日沖容疑者ら特殊詐欺の「かけ子グループ」は、2022年11月、札幌市のビジネスホテルから東京・港区の女性宅に、息子を装い電話をかけ、「電車にかばんを置き忘れた、至急 仕事でお金がいるので、部下の親戚に渡してほしい」などとうそをいって、女性から現金250万円をだまし取った疑いが持たれています。

警察は、日沖容疑者がグループのリーダー格とみていて、2022年8月に静岡県内の高齢男性に対する詐欺の疑いですでに逮捕されている「受け子」の男を捜査する過程で日沖容疑者らの「かけ子グループ」が浮上し逮捕に至ったということです。日沖容疑者らは、静岡を含む全国のビジネスホテルにそれぞれ一週間ほど滞在すると、別の宿に移るなど転々とし、その間、息子を装っては「所持品をなくしたのでお金がいる」などとうその電話をかけ、被害者から現金をだまし取っていたとうことです。

同じグループによる詐欺被害は、2022年11月から2023年1月にかけ、県内も含め計37件、総額1億円にのぼるとみられるということです。警察は容疑者らの認否を明らかにしていませんが、同様の手口の詐欺には気をつけるよう呼び掛けています。

© 株式会社静岡第一テレビ