政治家女子48党の代表権争いで、大津綾香氏(30)と対立する斉藤健一郎参院議員(42)が、大津氏と党特別代理人の立花孝志氏(55)を相手に党の代表者としての地位確認などを求めた仮処分申し立てで、初回の審尋が14日、千葉地裁で行われた。斉藤氏、立花氏が出廷したが、大津氏は姿を見せず、代理人弁護士が出席した。
斉藤氏が、自身に党の代表権があること、大津氏に代表権が無いこと、代表者や党の職務をしてはならないことを仮に求めた。斉藤氏と大津氏が代表者としての地位を争うため、立花氏が一時的に党の代表者となる特別代理人に選任されていた。大津氏側は、立花氏が当事者ではないと異議を申し立てたが、審尋では裁判官が立花氏を特別代理人として認めた。
和解も提案され、立花氏は審尋後に「大津氏が政治活動を始めているようなので、政治家女子48党という名前をお使いいただくことや、大津さんの活動資金のいくばくかをお出しするということで、和解をするという用意はあるということを伝えた」と明かした。
大津氏が別の政治団体として活動するのであれば活動資金を出すとの提案もあったが、大津氏側は拒否したという。立花氏は「のめないということだった。和解の道はなしということで、ただちに(裁判官に)決定をしてくださいと…」と説明。早ければ、今月中にも決定が出される見通しを示した。
立花氏は「僕も全然扉を閉じているわけではない。話し合いがどのようにできるか。大津さんが本当に政治をやりたいというのであればされたらいいし、こちらも応援はしたい」としながらも、大津氏側から党の運営や会計などに不正があるとの指摘に対し「どれが不正なんだとしっかり申し出をいただきたい。弁護士や公認会計士が来られるのであれば(帳簿を)どうぞご覧いただければ。見られて困ることは本当に何ひとつない」とした。
(よろず~ニュース・杉田 康人)