ブランド牛「出島ばらいろ」 出島で味わう 長崎市とDMOナガサキがツアーを企画

「出島ばらいろ」のポワレを食べるツアー客=長崎市出島町、長崎内外倶楽部

 長崎県長崎市のブランド牛「出島ばらいろ」を出島で味わう観光バスツアーが14日、市内であり、旅行会社を通じて関西方面から24人が参加した。
 市と長崎国際観光コンベンション協会(DMOナガサキ)が、あまり市外に知られていない地元食材を新たな旅行商品として活用しようと「トラフグ」「ゆうこうシマアジ」に続き企画した。
 出島ばらいろは市内の農家8戸が生産し、霜降りと赤肉のバランスの良さが特長。日本の食肉文化が出島から広まったという歴史も踏まえ、国史跡出島和蘭商館跡内のレストラン「長崎内外倶楽部」でツアー客に提供することにした。
 一行は同市神浦夏井町の霧氷酒造や同市東出津町の遠藤周作文学館を見学。移動中のバス内で「出島ばらいろ」の説明を受けた後、レストランへ。出島ばらいろのポワレや県産タイのムニエルなどのフルコース料理を味わった。
 参加した京都府の富田郁男さん(87)は「長崎には何度も訪れているが、『出島ばらいろ』は初めて食べた。あっさりしていておいしかった」と話した。

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