世界水泳初、男女混成ASチーム 8人中に男子2人まで出場可

水泳の世界選手権チームAR予選で演技する佐藤陽太郎(右端)ら日本=15日、マリンメッセ福岡

 福岡市で開催されている水泳の世界選手権で15日、アーティスティックスイミング(AS)の最初のチーム種目となるアクロバティックルーティン(AR)予選が行われ、日本などがメンバーに男子を加えて演技した。来夏のパリ五輪では8人によるチームに男子が2人まで出場できることが決まり、世界選手権でも今大会から男女混成による編成が可能になった。

 世界選手権では2015年に男女1人ずつの混合デュエットが採用され、男子に門戸が開かれた。日本は昨年の前回大会で混合デュエット銀メダルの佐藤陽太郎(18)=ジョイフルアスレティックク=を今回、ARに起用。佐藤陽は「自分以外に7人いるので心細く感じなかった。自分だけじゃないという思いで舞台に上がることができた」と笑顔で振り返った。

 パワーがある男子が入ることで、選手を水面上に持ち上げるリフトなどで、より難しい技が可能になる。佐藤陽はリフトの土台役を担ってジャンパーを高く空中に上げ、演技の最後はメンバーの中心でポーズを決めた。日本は4位で17日の決勝へ。

水泳の世界選手権チームAR予選の演技を終え、歓声に応える日本。後列左から2人目は佐藤陽太郎=15日、マリンメッセ福岡

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