国の文化審議会が6月、国宝に指定するよう答申した石造りアーチ式水路橋「通潤橋」(熊本県山都町)が15日、答申後初めての放水を行った。うだるような暑さの中、多くの観光客が集まり、約20mの高さから水が噴き出すと、歓声があがった。
周辺には水しぶきが舞い、子どもたちは大はしゃぎ。同県菊陽町の山川紗奈さん(8)は「冷たくて気持ち良かった。また来たい」と話した。
通潤橋は長さ約78m、幅約6.6m。周囲を谷に囲まれた台地に送水するため1854年に建設された。シンボルの放水は通水管にたまった土砂などの排出を目的に行われている。