ヴィッセルのMFサンペール退団へ 16日の鳥栖戦が最後 靭帯損傷後、出場は4試合のみ

ヴィッセル神戸のエンブレム

 J1神戸は15日、スペイン出身のMFセルジ・サンペール(28)が16日のホーム鳥栖戦限りで退団すると発表した。4月、右膝前十字靱帯(じんたい)損傷から1年ぶりに公式戦に復帰したが、今季の出場は4試合のみ。リーグ戦の出番はなかった。

 同国1部リーグの強豪バルセロナで下部組織からトップチームに昇格し、2019年に神戸入り。1型糖尿病と闘いながら、精度の高いパスを武器に5季活動した。20年元日に決勝が行われた天皇杯全日本選手権では、同じくバルセロナ出身の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタらとともに初優勝に貢献した。

 退団に際し「いいときも苦しいときもあったが、自分が持ち帰るのは美しい思い出ばかり。今後もチームを応援し続ける」とコメントした。16日の鳥栖戦では試合前の午後6時ごろ、ピッチからサポーターらにあいさつする。(藤村有希子)

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