多摩少年院が設立100年式典 池田院長「地域と絆を紡いで」

多摩少年院の設立100年を記念する式典=15日午後、東京都八王子市

 1923年に日本最初の少年院の一つとして東京都八王子市の多摩少年院が設立されてから今年で100年となり、記念式典が15日、市内のホールで開かれた。池田一院長は式辞で、これまでの歩みを振り返り「地域住民や協力者の理解や支援があってこそで、深く感謝する。絆を紡いでほしい」と述べた。

 職員やその家族、家裁など関係機関の幹部ら計約200人が出席した。社会復帰に向けてプログラミングなど情報技術の指導に力を入れており、式典では3人の男性収容者が自作のウェブサイトを披露。1人は「閲覧者の気持ちを想像することで、他者を思いやる大切さを学んだ」と語った。

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