雨の札幌、92歳が迫真の大道芸 ギリヤーク尼ケ崎さん踊る

札幌市の円山公園で公演したギリヤーク尼ケ崎さん=15日午後

 国内外の街頭で踊り続け、今年で芸歴55年となる92歳の大道芸人、ギリヤーク尼ケ崎さんが15日、札幌市の円山公園で公演した。雨が降りしきる悪条件の中、迫真の踊りを約200人のファンが固唾をのんで見守り、今なお現役の「伝説の大道芸人」に盛大な拍手と歓声を送った。

 1968年10月から路上で踊り、投げ銭を生活の糧に生きてきたギリヤークさん。車いすで登場すると、度重なる病や老いで体が思うように動かないながらも、懸命に3演目を披露。代表作「念仏じょんがら」では、津軽三味線の音に合わせてリズムを取りながら、数珠を振り回し、祈りをささげる全力の踊りを見せた。

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