【ジャカルタ共同】中国外交担当トップの王毅共産党政治局員は15日までに、インドネシア首都ジャカルタで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合への出席を終えた。米国と影響力を競い精力的な外交を展開、加盟国引き寄せを図った。北欧の加盟で拡大する北大西洋条約機構(NATO)の存在感が東南アジアで増すことに警戒感をあらわにした。
「NATOがこの地域に手を出そうとするのを警戒しなければならない」。中国外務省の15日の発表によると、王氏は東アジアサミット外相会議などの会合で繰り返し訴えた。東アジアや東南アジア各国がNATOと安全保障面で連携を強めるのを防ぎたい考えだ。