みずがめ座δ南流星群2023年のピーク時間帯いつ、見える方角は 出現期間は7月15日から

写真を拡大 2023年7月中旬午後9時ごろの東京の星空(国立天文台のHPより引用)。東の空にみずがめ座が見える

梅雨が明けると、流れ星の季節がやってくる。注目は、夏休みに入ってすぐの7月末に流れ星のピークを迎える「みずがめ座δ(デルタ)南流星群」。流れ星観測にオススメの日時を国立天文台などの情報を基にまとめた。

みずがめ座δ南流星群とは

7月中旬から8月中旬ごろに活動する流星群。放射点(流れ星が飛び出してくるように見える天球上の点)はみずがめ座にある。母彗星はマックホルツ彗星。

この流星群は、北群と南群に分けられる場合があるが、現在は、南群だけがほぼ観察されており、南群だけを「みずがめ座δ流星群」と呼ぶことが多い。

出現期間

7月15日~8月20日。午後10時ごろから放射点が空に昇る。放射点が少し高くなる午後11時ごろから午前3時ごろが観測するには好条件となる。月明かりに注意したい。

オススメの観測時間

7月31日午前3時が流星群の活動ピークとなる「極大」を迎える。1時間当たりの出現数は7個の予想だが、満月直前の月明かりの影響を大きく受けるため、観測条件はよくない。夜更かしか早起きをして観測に臨むなら月が沈む午前2時半ごろから夜明けを迎える午前4時前が良さそうだ。

流れ星を逃さないコツ

屋外の暗さに目が慣れるまで、最低でも15分ほどは観察を続けると良いそう。また、流れ星は放射点付近だけでなく、さまざまな方向に現れるので、できるだけ空の広い範囲を見渡すのが観察のポイントだ。

ココにも注目

みずがめ座δ南流星群と同時間に極大を迎える「やぎ座α(アルファ)流星群」。流れ星の数はみずがめ座δ南に劣るものの、月明かりを蹴散らす火球の出現頻度が高いという報告もあり、期待が高まる。やぎ座流星群はみずがめ座δ流星群より速度が遅いため、やぎ座流星群のほうがゆっくり流れて見えるようだ。

7月の夜空は

空が暗くなると、東の空に夏の大三角、南の空にはさそり座が見える。夜半前には土星、深夜になると木星が昇ってくる。にぎやかな夏の夜空を楽しもう。

© 株式会社福井新聞社