若者目線で西都活性化 まちづくりサークル発足

西都中心市街地を歩き、雰囲気や魅力を確認する「SAITOBASE」のメンバーたち

 西都中心市街地の活性化を図ろうと、地元の若手有志らでつくるサークル「SAITOBASE」が本年度発足。街中を巡り新たな魅力を発掘するなどの活動に取り組んでいる。メンバーらは「『こんな場所があったらいいな』と楽しみながらまちづくりの輪を広げたい」と意気込んでいる。
 一般社団法人まちづくり西都KOKOKARAが企画し高校生~44歳を対象にメンバーを募集。10、20代を中心に市内外の大学生や社会人ら25人が集まった。月1、2回のペースでまちの将来像や課題などについて自由に議論し、空き店舗の活用や活性化イベント参画などにも取り組む。
 6月には中心市街地を巡って雰囲気や生活環境などを実感するワークショップを実施。「新しい建物とレトロな店が混在していて時代の対比を感じさせる」「花壇が手入れされて地域住民の温かさを感じる」などの意見が挙がっていた。
 大学卒業後に同市で就農しサークルに参加した入澤亮輔さん(22)は「若者が集まる機会を増やし地域の特長を生かしながら盛り上げたい」と意欲。KOKOKARAの田上沙慧美さん(33)は「地域の価値を再発見、再編集してまちづくりを企画していきたい」としている。

© 株式会社宮崎日日新聞社