金沢港クルーズターミナル 入館者200万人を達成

200万人目の入館者となった羽毛さん家族=金沢港クルーズターミナル

  ●開館3年、にぎわう「海の玄関口」

 金沢港クルーズターミナルの入館者数が15日、200万人を突破した。2020年6月のオープンから丸3年。1139日目での達成で、節目の入館者に記念品が贈られた。金沢のまちなかにある県の他の主要観光施設よりも速いペースで利用者を伸ばす「海の玄関口」は、この日も「港フェスタ金沢2023」に訪れる家族連れらでにぎわった。

  ●港フェスタに家族連れ続々

 200万人目の入館者となったのは、クルーズターミナルに近い桂町に住む羽毛克彦さん(48)の家族4人。セレモニーで馳浩知事から珠洲焼のビアジョッキや山中塗のスプーンなどが贈られた。

 羽毛さんは、船が好きな子どもを連れて20回以上足を運んでいるといい、「クルーズ船が来るのは石川の活性化にとって良いこと。これからも遊びに来たい」と話した。

 長男の丈一郎君(10)は「200万人目で、とてもびっくりした。護衛艦を見たい」と笑顔を見せた。

  ●海自の護衛艦一般公開に行列

 港フェスタ金沢は、金沢港クルーズターミナル周辺で開催された。海上自衛隊の護衛艦「ふゆづき」の一般公開には行列ができ、来場者は甲板や艦内を見て回り、写真撮影を楽しんだ。子ども向けの自衛隊員の制服試着コーナーも人気を集めた。

 会場には飲食や物販のブースが並び、海上保安庁の巡視船「のと」の公開や港湾施設の見学ツアーなどもにぎわった。

 クルーズターミナルはコロナ禍の中で開館した。コンサートなど各種イベント、貸し館事業に力を入れ、当初の目標を大きく上回る入館者数を得ている。

制服を着て記念撮影する子ども

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